キョウト・スタイル 9月号

What's new Kyoto

Kyoto lifestyle connection キョウトからはじまる美しいくらし

vol.01Gourmet,Fashion…etc
いまどきのキョウトのクールでスタイリッシュな情報をお届けします。

一乗寺 A WOMB(アウーム)

京都一乗寺界隈は、東山連山を借景に、曼殊院や詩仙堂など鄙びた風情の旧蹟が点在するスポットだ。自然環境にも恵まれたこの場所に、一際目立つミニマムな外観の建物がある。それがア ウームだ。

オーナーの宇治田裕尚氏は、老舗「ひさご寿司」の次男として生まれた。ファッションの仕事を目指し上京するが、巡り巡って料理人に。「たん熊北店」「料理旅館ひろや」「ひさご寿司」で修行を積み、3年前に同店をオープンした。

「京都の料理が高級になりすぎていますね。しきたりやマナーなどを気にせず、もっと気軽に若い世代にも和食の良さを知ってほしい。その窓口にしたいと考えました」。かといって、カジュアルなカフェやダイナーのイメージとは少し違う。あくまでも、基本を押さえたしっかりとした料理色を出す。
「懐石というジャンルにはこだわらない」といいつつも、それはやはり正統派だ。得意なものは寿司。ラムや牛肉を使用したかわり寿司など、ひねりの利いた素材使いと組み合わせがおもしろい。きちっと時間をかけて食事を楽しむコースや松花堂弁当、パスタ、ご飯〜スイーツまで気軽なメニューも充実していて、その日の気分によって色々セレクトできる。

席数は18席。空間の広さにくらべると、とても贅沢な選択だろう。でもそれが、宇治田さんにとっての「すべてにいきとどく範囲」。その言葉とおり、店内の細部にまで神経を行き渡らせ、仕入れから配膳までをも一人でこなす。帰り際、お客様の姿が見えなくなるまで、見送る宇治田さんの姿は印象的だ。ていねいな料理とおもてなしの心。革新的で禅のような空間。この中で、様々な京都の神髄に出会えたような気がした。また、この空間がアーティストを刺激するのか、空いたスペースではしばしば個展やエキジビジョンなども行われる。

A WOMB/アウーム
京都市左京区一乗寺樋口町35-2
電話:075-721-1357
営業時間:12時-15時、18時-22時
定休日:水(月末は火水連休)

全館禁煙。小さいお子様ずれ不可。ランチ おまかせコーズ2890円、松花堂1680円 ディナー 3800、6800円(要予約)その他アラカルトも有。
ある時は現代美術のギャラリーとして。ある時はマッサージ師がスタンバイする仮設ブースを設置したり。店内で行われるイベントも必見の価値。
HP:http://www.awomb.com