10坪程度の小さな空間。その中には、所狭しと蜂蜜のビンが並べられている。オーナーの大石恵美さんが、ここに蜂蜜の専門店を開いたのは2年前のこと。「古い場所に、キレイな色のものを集めて異空間を作りたかったんです」。もともと暮らしていた場所を、子育てが一段落したのを機に、夢を叶えるそんなショップとして手直ししたという。
国産の蜂蜜をメインに扱う。沖縄から北海道まで、その花の種類は40種類にものぼる。「国産の蜂蜜というのは、非常にていねいに、大事に集められているんです。そのような思いを、消費者に繋げることができないかと思って」。季節、天候に左右される国内養蜂の仕事は、とにかくデリケートで手間がかかるため、収穫量も少なく現地で消費されることがほとんどという。「四季のはっきりする日本には、たくさんの花が存在し、蜜のバリエーションも驚くほど豊富。そのどれもが個性的で、おいしい!」。大石さんは、養蜂家を自ら訪ね歩き、そんな愛情のある蜂蜜を探し、分けてもらうのだという。たとえ量がほんの少しであっても。
蜂蜜はすべてテイスティングが可能。おすすめは、岡山の小さな山で春〜初夏にかけて集められた蜂蜜「ドラート1」や「桜」。一匹の蜜蜂が一生に作り出す蜂蜜は、小さなスプーンにわずか一杯なのだとか。そんなことに思いを馳せながらこのショップを訪ねると、蜂蜜に対しての愛着もひとしおだ。一つ一つに存在する蜂蜜のストーリーを聞くのもまた楽しい。





